タンタン麺
分厚いラー油の層のおかげで殆ど湯気が立っていないスープに顔を近づけると、如何にも辛そうな風味が漂っている。朱色に染まるラー油のみをレンゲで救い、恐る恐る口に運んでみると舌先と喉を刺すような強い辛味が襲ってくるが、後に残らない引きの良さと芳香が心地良い。花椒の風味も食欲を掻き立てるものだが、痺れ感は希薄でもう少し刺激が欲しい。何度もスープを口にすると芝麻醤の風味が顔を覗かせるがラー油とのバランスが悪いのか?甘みも伝わってくるが苦みの方が若干強く感じる。その下の豚骨スープは、コクは感じるが旨味は胡麻の風味に飲み込まれてしまっており甘味を捉えるのは困難のようだ。賑やかな顔ぶれのトッピング類は、ミンチを中央に梅フレーク・ジャスミン茶・ナッツが取り囲み数種類のフリーズドライ食品が散らされている。梅フレークはカリッとした食感と酸味が辛さを幾分和らげてくれ、この丼との相性は上々だ。他の具材は特に思う事はなかったが、色々な食感と風味が面白く後半になるとスープを吸い上げ膨張した時との食感の違いを楽しめるものだ。平打ちの太麺は、ツルッと喉越しが良く固めに茹で上げられた食感は好みだったがスープとの相性を考えたら、もう少しだけ柔らかめのほうが良さそうな気もする。スープを飲み干す事はできなかったが、このお店らしく“飛び道具”を使った組み立て方に面白さを感じた一杯だった。
by ramenmans
| 2009-04-24 00:00
| ■尾張■
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