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華壱@豊明市
魚MEN(秋刀魚バージョン)
※平日の夜のみ1日限定5~10杯(不定期提供)
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目の前に出された丼に顔を近づけると、鮮烈な秋刀魚の風味が鼻を抜ける。スープの表面には、鮮魚を使ったという秋刀魚の香油がかけられており、レンゲで香油のみを口にすると生臭さを感じさせない、濃く甘みを帯びた秋刀魚の濃厚な味が口の中いっぱいに広がる。その下のスープは、デフォの和風出汁とは全く違った味わいで、癖のないサンマ節の旨味と香り付け程度に感じる煮干の風味が絶妙に折り重なり、後味に残る昆布の甘みが印象的なあっさりスープ。動物系スープは使ってはおらず、和風出汁とタレの旨味のみで仕立てたものだ。タレ味は、白醤油のものだろうか?塩辛さを感じる一歩手前で、柔らか味のある醤油の風味が出汁の旨味を支えつつ、香りをより一層引き立てているようだ。動物を感じるのはチャーシューから染み出た脂のみで、人によっては物足りなさを感じるかもしれないが、この繊細な出汁の旨味を楽しむには動物系スープは必要ないのかもしれない。鯵を使った自家製のつみれは、うっすらと生姜の風味が香り、鯵の風味を損なわない良い味がしみている。食感は、とてもフワッとしており、口の中で蕩けそうな程の柔らかさだ。別皿には、大根おろしとポン酢、スダチが出され、ポン酢はスープを加えつけ麺風に食べるも良し、スープに注ぎ入れて食べても良しと2通りの食べ方があって実に面白いし、大根おろしが秋刀魚の効いたスープに良く合っている。スダチをスープに絞り入れると、爽やかさが加わると共に、スープに甘みがプラスされ違った味を楽しむ事ができる。“華壱らしさ”を残しつつ、新しい事に取り込む姿勢、引出しの多さに驚かされる一杯だ。
by ramenmans | 2007-11-02 00:00 | ■尾張■
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