魚MENⅡ ※夜の部限定10杯
三つ葉の鮮やかな緑と炙り秋刀魚が目を惹く丼からは、香ばしい魚介の風味と共に柔らかい醤油の香りが立ち昇っている。旬のサンマを使った、鮮魚出汁と牛骨を合わせたというスープを口にしてみると、青臭さをギリギリ感じさせない、サンマの風味と炙り秋刀魚から染み出た脂の甘みが合わさり、なんとも言えないマッタリとした味わい。後に残る強めの昆布の甘みと旨味、それに香味油の優しい甘みが印象的。牛骨スープの旨味は少し判り辛いが、スッキリとした口当たりの割には濃度感とコクがあり、魚介類の積層感と深層感も申し分ないものだ。タレ味は、魚醤も使うらしいが、イメージとしてはデフォの醤油と白醤油を足して、2で割ったような感じかな?塩気を感じさない淡い風味が、スープのうま味を底の方からしっかりと支えておりバランスも絶妙。トッピング類はお馴染みのチャーシュー・メンマ・味玉が飾られており、いつもと変わらない素材を生かした仕立て。一際存在感を放つ炙り秋刀魚は脂がのっており、とてもジューシー。香ばしく、ピリッとした胡椒の辛みと脂の甘味が相乗効果を生みだしており、口に含んだ瞬間に自然と笑みがこぼれた。細めの麺は、固めの茹で加減。スープの持ち上げは上々だが、繊細な出汁の中では存在感がありすぎるようにも思えた。小鉢に入った味変えパーツは、大根おろしとユズ胡椒をブレンドしたもの。爽やかな辛みと酸味が、サンマの風味を前面に出したスープに合わない訳がなく、これぞ秋たけなわと言える一品だ。昨年の魚MENは、動物系を使わず鮮魚出汁のみだったが、牛骨スープが加わる事により更にコクが増し、細部までしっかりとチューニングされている。これは美味い。大満足の一杯だ。
by ramenmans
| 2009-10-16 00:00
| ■尾張■
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